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西オーストラリアの教育は日本とどう違う?-表彰状の内容

2013.10.02.(Wed)Chieko By.Chieko
カテゴリー:地域情報 教育 雑談

 

主婦ライターChiekoです。

ここ西オーストラリアでは、先週末から2週間のスクールホリデイに入りました!

パース周辺を含む西オーストラリアの公立学校は、10月13日(日)まで長期休暇になります。

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スクールホリデイ初日だった9月28日(土)。私達は家族でパースシティに出かけました。

ちょうどその日の昼間、オーストラリアンフットボールの決勝が、メルボルンで行われていました。

地元フリーマントルのチームがファイナルを戦うとのことで、駅前の大画面には、中継を観戦する人がたくさん集まっていましたよ!(フリーマントルのチームは負けてしまいましたが…残念!)

これからしばらく、パース周辺では、子ども連れ、家族連れの姿が増えることでしょう。

また、旅行に行く人もいるかもしれませんね。

私の娘も公立のprimary schoolに通っているため、これからしばらくは休みです。 でも、オーストラリアの学校では、長期の休みには宿題がありません。 子どもにとってはいいですね~!

そうそう、前記事でnaoさんから紹介のあった、『パース・ロイヤルショー』。 私も子ども達と行ってみたいと思います♪

そして、このスクールホリデイが終わると、いよいよ最終学期(TERM4)の始まり・・・。

 

そんなわけで、今日はオーストラリアの教育に触れた中で、私の感じたことを書きたいと思います。

オーストラリア、特にパース周辺の小学校教育に興味のある方の参考になれば幸いです。

(あくまで、1人の親としての経験に基づいた視点です)

  • 子どものどんなところを評価するのか?Merit Certificate とは。

こちらのすべての学校がそうなのか、はわかりませんが、娘の学校では、がんばった児童に対して「Merit Certificate」というのをくれます。 日本語では一般的に、『賞状』とか『表彰状』とか訳されると思います。 Merit=長所、利点、優秀さ。Certificate=証明書。 つまり、その個人の良かったところを評価する、みたいな意味だと思います。

・・・といっても、日本の賞状のように立派なものではないんですよ!

カードみたいな感じで、シールがいっぱい貼ってあって、先生からのメッセージが書いてあります。

娘の学校では、集会の時に、校長先生が何人かの児童を表彰して、それを手渡してくれます。

私が印象に残ったのは、そのMerit Certificateで表彰される点と言うのが、必ずしも『テストで何点だった』とか、『学年で何位だった』とかではない、ということです。

私の娘は、ESL(English Second Language)という英語が母国語でない子どもための特別クラスに通っています。 その中でも、娘はまったく英語ができないでオーストラリアに来たので、最初は授業もチンプンカンプン、先生もどうしたらよいかわからない、といった感じでした。 そこから、先生やクラスメイトのサポートと、本人の努力によって、当初に比べれば目覚ましい(?)進歩をしたと思います。

その過程において、

「頑張って学習に取り組んでいる」

「自分の意志を英語で伝えようと努力している」

「英語の読み書きがとても進歩した」

といった内容で、Merit Certificateをもらったことがありました。

もちろん、他のクラスメイトから比べれば、まだまだ英語の力は足りないです。

でも「周りと比較して(どれだけできるか)」ではなくて、「本人自身がどれだけ頑張ったか」を認めてくれたこと、それが子どもにとって、すごく励みになったのではないかと思ったのでした。

集団の中で比較して優れている、ということも大切な評価だと思いますが、子どもの成長というのは、それだけではとらえられない部分があるように思います。

『その子自身が以前と比べてどれだけ進歩したか』

『そのためにどれだけ努力したか』

ということは、評価しづらいですが、人が成長するという点では、とても大切な要素ではないか、と思います。

そういう部分が評価の対象となっていることは、こちらの学校に来て「素晴らしいな」と思ったことの一つです。 また、それを目に見える形で表彰する、ということも、ポイントだな、と感じました。

  • 日々の小さな頑張りを励ますしくみ

もう一つ面白いしくみだな、と思ったものがあります。 日々の活動の中で、子ども達ががんばったこと(たとえば何か発表や発言をしたとか、課題を頑張ったとか、小さなこと)があると、先生が応募用紙をくれるそうです。 それに名前を書いて箱に入れると、次の集会でその中から抽選を行い、選ばれるとプレゼント(文房具など)がもらえるそうです!

といっても、そのためにがんばる!というほど、良いものがもらえるわけではないらしいです(笑)。

でも、自分ががんばったことが認められ、ちょっとしたご褒美がもらえるのは、子どもにとっては素直にうれしいことでしょうね。

日本の学校では、どちらかといえば、『まじめに地道に努力すること』は当たり前であり、『人並みにできること』が当たり前であり、それで褒められることって、あまりなかったように思います。

でも、どんな大きなことを成し遂げるにも、小さな日々の努力を続け、一歩ずつ成長していくことこそ、必要不可欠な力ではないでしょうか?

そういう、子ども達の日々の小さな取り組みを励まし、勇気づけるしくみが、学校の中にあるというのは、すばらしいことだな、と感じます。

また、ニガテなことを頑張ったり、うまくいくかわからないことに取り組むことは、努力の割に成果につながらないこともありますよね・・・でも、努力や、がんばって取り組んだ姿勢そのものを大切にする教育であれば、子ども達も失敗を恐れずチャレンジできるんじゃないでしょうか?

学校という場が、「失敗したらどうしよう」と子どもを怖気づかせるのではなく、「こんなことにチャレンジできた!」と子ども自身が自信を持つことができる場であればいいなぁ。。。

そんなことも、こちらの学校に通う娘を見て、思ったことです。

  • 海外で気づいた、日本の教育のよさも

もちろん、日本の教育、オーストラリアの教育、それぞれ長所短所あると思います。

ですが、日本の学校とは全然違う、こちらの学校での活動・考え方を知ることで、本当に子どもにとって大切なことは何か、私自身、ハッとすることがたくさんあります。

先ほど、日本では真面目に努力してもあまり褒められない・・・と書きましたが、裏返せば、それだけ日本の学校では皆がまじめであり、一般的な教育レベルが高い、ということかもしれませんね。

娘は日本では、目立たない、ごくフツーの児童でした。彼女の当たり前の姿勢・態度が、オーストラリアではポジティブな評価を得ているとすれば、それは、日本人が教育の場で身につけてきた姿勢・態度そのものに対する評価なのではないか、とも考えます。

そうした日本人の持つ当たり前の力が、海外では立派な「利点」であることを、私はこちらに来て初めて気づきました。

パースでの生活は、自分自身のこともですが、子どもの教育を通して親として学ぶこともたくさんあります!

まだまだこちらの教育のことについては、わからないことだらけですので、今後も私自身学ぶつもりで関わっていきたいです。

 

また、西オーストラリアの教育については、いくつか制度の変更が発表されており、これからどんな方向に行くか、個人的には大変興味を持っています。 今後も気づいたことを記事で紹介したいと思います。

 

 

 

Chieko

Chieko
2013年4月よりパース在住。ライター&ブロガー。オーストラリアの食・子育て・生活を紹介するブログ「パースで手作りざんまい」、ネイティブ英語とは?がテーマの勉強ブログ「話す英語。暮らす英語。」執筆中。複数の企業サイトへ、食・旅行・教育に関する記事を寄稿中。2児の母。
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