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西オーストラリアの教育は日本とどう違う?その2-持ち物から考えてみる

2013.10.15.(Tue)Chieko By.Chieko

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パース在住主婦ライターChiekoです!

前回の記事はこちらをクリック

西オーストラリアのスクールホリデーが、先週末で終わりました!
今週から、子ども達の登下校する姿が、町中に戻ってきました。
娘の学校は、昨日は先生の準備日ということで児童達はお休みでしたので、今日が新学期(Term4)の初登校日でした。
お弁当ちゃんと作れるか、遅刻せずに送っていけるか・・・休み明けは、親も何気に緊張するものですが(笑)、大きな失敗もなく乗り切れました!ホッ。

今回の記事では、パースの公立primary schoolに娘が通っている経験から、西オーストラリアのprimary schoolのTermスケジュールと、持ち物について、書いてみたいと思います。
パースへの親子留学、小学生を連れた移住や長期滞在に興味がある方の参考になれば幸いです。

 

  • 宿題のないスクールホリデー

パースのある西オーストラリア州では、1学年は、2月の第1週あたりから始まり、12月の第3週あたりで終わります。 1学年は、4つのTermに分かれ(これが日本でいう学期のようなもの)、それぞれのTermの間に2週間ほどのスクールホリデーを挟みます。

今年はあと、Term4を残すのみです。そしてTerm4は12月19日(木)まで。それから2月までの間は、クリスマスや年末年始を含む、長いホリデー!

ちなみに、来年2014年のスケジュールは、以下のようになっています。
西オーストラリア州 教育省のページより)
日にち メモ
Term1 2月3日(月)~ 4月11日(金) 先生は1月30日(木)から
Term2 4月28日(月)~ 7月4日(金)
Term3 7月21日(月)~ 9月26日(金)
Term4 10月13日(月)~ 12月18日(木) 先生は12月19日(金)まで
 

日本の学校では、長期の休み中も誰かしら学校にいるものですが、こちらでは、

スクールホリデー中は、誰ひとり学校にいません!

なので、もしも現地に来て学校の見学をしたいとか、学校に直接問い合わせたいことがある場合は、スクールホリデー中でないことを確認した方がよいかと思います。

また、上記のスケジュール以外に、年間で4日、先生方の準備日として、児童の休校日(Pupil Free Day)が設けられています。 これは、学校ごとに決めるものだそうです。

長期の休みと言えば、必ずと言っていいほど日本の子ども達を悩ますものが・・・宿題!!
漢字書き取り、計算ドリル、作文、天気観察、絵、習字、自由研究、日記、etc、etc・・・

ですが、オーストラリアのprimary schoolでは、スクールホリデー中は宿題がありません(笑)。
これがよいのか悪いのか・・・はなんともわかりませんが。 確かに2週間も一切勉強をせず、のんびりしていたら、せっかく覚えた勉強も忘れちゃうんじゃない???と、日本で生まれ育って大人になった私としては、若干不安にもなってしまうものです。

でもむしろ、成長期の子どもにとっては、常に何かを詰め込まれるよりも、学習して吸収する期間が続いたら、心を解放してリラックスする、という期間も必要なのかもしれないな。。。 なんて、スクールホリデーを過ごす娘の姿を見て思ったりもしました。

我が家では、先のスクールホリデー中、家の小さなガーデンを植え替え、夏に備えてトマトやピーマンの苗を植えました。その作業は娘が中心になってやってくれました。
また、目玉焼きを焼いたり、ラーメンを作ったり、と、お料理もやってもらいました。
一緒に買い物に行った時は、売り場に書いてある英語を読んでみたり、値段を計算してみたり・・・そういう日常の一つ一つの動作の中で、自然とこれまでの学びを復習しているというか、思い起こしているんだろうと感じました。
生活の様々な要素は、当たり前ですが、学校の勉強と色んな形でつながっているんですね。学校で学んだ内容が生活に役立つし、生活の中で経験したことが勉強の理解をより深める・・・
宿題がたくさんあると、それをこなすことでいっぱいになってしまい、自分自身で時間をかけてモノにする、という余白が失われてしまうのかもしれません。
本当は常に机に向かわせるよりも、机に向かうことと、五感を使って自由に経験することと、両方を適切に組み合わせることが大切なのかもしれないなー。なんて感じます。

 
  • 帽子を忘れずに!

 

学校に持っていくもの — これも、日本の小学校と西オーストラリアの小学校では随分違います。
ランドセルに、教科書、ノート、筆記用具、体操着・・・これが日本での定番でしょうか。

こちらのprimary schoolでは、

・大きめのリュックサック
・お弁当(ランチ)
・おやつ
・水筒
・帽子

が基本です。

娘は、筆記用具やノートやプリントを持ち帰ってくることもあります(自宅で宿題や課題の練習をするため)が、その辺は担任の先生の指示によるようです。
こちらでは、日本のように一人ずつ教科書を持つ。。。という形ではないようで、代わりに必要な資料を先生がプリントで用意したり、それをノートに貼ったりしています。
読む練習をするための本などは、学校に置いてあるものを使っているようです。

リュックサックや帽子は、どんなデザインでもよいようです(学校によるかもしれませんが)。
娘は、日本で買ったリュックサックと帽子を持って行っています(冒頭の写真)。
こちらの学校では、帽子をかぶらないと、屋外での活動が許可されないらしいです。帽子を忘れてしまうと、休み時間に外で遊べなくなってしまうそうです。そのあたりは、紫外線対策に敏感なオーストラリア、と納得。

また、西オーストラリア州の公立primary schoolでは、学校ごとにユニフォームがあります。
といっても、日本の制服のように厳密なものではないようです。 シャツとボトムス、上着(トレーナやジャケットみたいな)のカラーが決まっており、形などはたいてい自由みたいです。
ユニフォームは学校でも買えますが、子ども用衣料が売っているK mart や target などの量販店では、スクールユニフォーム用にさまざまなカラーのポロシャツやズボン、短パン、スカートなどが売っているコーナーがあります。そして安いです。
ちなみに、体操着というものはなく、体育の時間(PE-Physical exercises)はこのスクールユニフォームのまま運動を行います。 最初、私がひそかに驚いたポイントの一つです(笑)。

 
  • 『おやつ』ってなんでもいいの???

 

午前中の休憩時間(Recess time)に、子ども達は各自持ってきたおやつを食べることになっています。
そして昼食には、持参したランチを取ります。

おやつと昼食は、どんなものでも構わないそうです。
娘の話によると、みんな持ってくるものは本当にそれぞれ、だそうですよ。
たとえばおやつだと、リンゴ1個そのまま持ってきてかじっている子もいれば、バナナ、チョコレート、アジアショップで売られているおせんべい、etc・・・ポテト(こちらではChipsといいます)をランチボックスぎゅうぎゅうに持ってきて、お友達に分けてあげる子もいるそうです。
娘は、果物を切ったものか、ビスケット、ライスクラッカー、などが定番ですね。
スーパーマーケットに行くと、ビスケットやポテトチップスなどが小袋に分けられた、大きなお菓子の袋がいくつも売っています。 これはきっと、子ども達が学校に持っていくためだなぁー、と思います。

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お昼ご飯も、本当にそれぞれです。 娘はESL(English Second Language)クラスのため、クラスメイトはさまざまな人種の子がいます。 そのため、みんなが持ってくるものも、様々だそうです。 娘は、日本ではごく一般的な、『お弁当』を持って行きます。

学校でおやつなんて、日本の感覚からすると、よいのだろうか~?という気持ちになってしまいますよね?
日本の学校だったら、果物でないとダメ、とか、スナック類はダメ、とか、ガムはダメ、とか、色々と決まりができそうなもの。
だって健康に悪いものだとよくないし、何でもいいなんてしてしまうと、他の子の物を欲しがったりしちゃいそうだし、問題が起きそう・・・そんな声が聞こえてきそうなもの。

実際、私は最初、先生に「おやつは何を持っていったらいいのですか?決まりはあるのですか?」と聞いたのですが、
「なんでもいいんですよ!」
「甘いものでも?スナック類でも?ポテトチップスでも?」
「なんでもOKです!」
と言われて、密かにショックを(悪い意味ではなく)受けたのでした。

確かに、健康上、あまりよくないおやつもありますよね。
でもこちらでは、おやつや昼食に子どもに何を食べさせるか(あるいは食べさせないか)、というのは、親の権限という考え方なんだと思います。 子どもに何をどのくらい食べさせるか。子どもの健康管理。それを決めるのは、学校ではなく、親(家庭)なんですよね。親が、子どもに食べさせたくない、と思えば、食べさせないし、別によいと思えば食べさせる。親が子どもの保護者として決めたことであれば、学校はそれを反対しないし、責任も負わない。その辺の線引きは、オーストラリアの教育はすごくハッキリしていると感じます。

ルールで均一化させるのではなく、家庭の責任において、一人一人の意思決定を尊重する。。。『おやつ』という小さなことですが、そのような考え方が根底にあることを感じます。
日本に在住ウン十年、の私からすれば、それはちょっとした(いえ、大きな)カルチャーショックでした。
多様性を認める文化、というものを肌で感じ、日本の社会のあり方とは随分違う、と感じました。

その代わり、と言ってはなんですが、「みんながこうしているから」と言う曖昧な理由は通用しない厳しさがあるなぁ、とも感じます。

そもそも、西オーストラリアでは、さまざまな人種の人がいますし、さまざまな文化・習慣を持った人達がいます。
「みんな」と言っても、それは誰を指すのかわからないくらい、本当にそれぞれです。
その中で、自分が親として子どもにどんな生活習慣を身につけさせるか―――日本人として、個人の考えとして―――は、自分自身でしか考えるしかないんですよね。

私はパースに来てから、自分自身で判断し選択するということを、親としてより意識させられるようになった、と感じます。
それは他人の目や言葉に翻弄されない気楽さもありますが、親としての責任の大きさもまた強く感じさせられるものなのですね。

 

Chieko

Chieko
パース在住主婦ライター。13歳の女の子と5歳の男の子の2児の母。 2013年4月よりパース在住。西オーストラリアの食とファミリーライフをテーマとしたブログ「パースで手作りざんまい」執筆中。西オーストラリアの食材を使った家庭料理研究家。趣味はDIY,ガーデニング,音楽など。
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