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西オーストラリア流ヘルシーなスクールランチとは?子ども達のお弁当事情。

2014.03.25.(Tue)Chieko By.Chieko
カテゴリー:パース紹介 教育 料理

パース在住主婦ライターのChiekoです!

前回、平田代表が書いた、

自社サイトをメディア化して半年。分かった事、成功した事、失敗した事のまとめ

シリーズを読み、当社GITSのブログも半年を迎えたんだな~と、改めて思いました!

長かったような、あっという間だったような。。。

「ITという技術を通して、お客様にとっての新たなフィールドの架け橋となりたいんだ!」という、平田代表の熱い情熱(笑 ←笑うとこじゃないか☆)に心打たれ、ライターを志願しました。
といって、特に専門知識もない私に何が書けるか・・・不安もありましたが、パースがどんなところか、自分の身近なところから取り上げて行こう、と思い、書き始めました。 私自身がパースという場所に大変魅力を感じたので、それを多くの方に伝えたい、という思いと同時に、今パースで一番ホットな(?)会社GITSを多くの人に知ってもらいたい!と思って、書き続けてきました。

平田代表としては、当ブログの運営について色々悩んでいたかと思いますが、私自身は好き勝手に書かせてもらい、大変ながらも楽しんで書いてきました。
また、私自身も他のメンバーの記事を読むのが、一読者として楽しみでした。

これまで読んでくださったみなさま、ありがとうございました!

今後、このサイトはどうなっていくのでしょう!私自身も楽しみです。
これからもぜひ、GITSをよろしくお願いします♪

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ところで、忙しいと食事のしたくもイヤになる、主婦ライターChiekoです(^^;;。

特に、こちらの学校では給食がないので、毎朝子ども達のためにお弁当を作らなければなりません。 疲れていても、体調が悪くても、サボれない・・・はぁー。

先日、オーストラリアのニュースサイトで、西オーストラリアの子ども達のお弁当について、たいへん興味深い記事が載っていました。

私自身も、オーストラリアの子ども達の一般的なお弁当ってどんな物だろう?というのは、日頃からとても興味があったので、この記事は面白く読みました。

そこで今回は、西オーストラリアの子ども達のお弁当事情について、書いてみたいと思います!

また、子どものお弁当、という観点から、日本とオーストラリアの『健康的な食』に対する考え方の違いにも触れてみたいと思います。

 

  • 子ども達のランチボックスが危ない???

私が読んだ記事のタイトルは・・・

Kids’ lunches revealed: Foodbank WA warns of lunch box dangers

訳してみると、

『子ども達のランチが明らかに!フードバンクWAは、ランチボックスが危機に瀕していると警告。』

何、なに???

さらに、小見出しとして、次のようなことが書かれています。

YOUNG children are turning up to school with nothing but a can of Coke and a Mars bar for lunch.

『幼い子ども達は、昼ごはんにコーラの缶とMarsバーだけを持って登校している。』

(Marsバーというのは、チョコレートのお菓子です)

えーーーー???センセーショナルな見出しですね~・・・

記事タイトルのフードバンクWAというのは、飢餓救済のための慈善団体らしいです。 この団体が言うには、「6歳の子どもが、ランチボックスにソフトドリンク(コーラやスプライトなどの甘い炭酸飲料)と大人が食べる量のチョコレートを入れて、学校に持ってくることは、珍しいことではない」と言っているそうです。 中には、ファストフードをデリバリーする親もいるとのこと。

そんな中で、Sunday Timesという新聞が、パースのある小学校のYear3クラス(7~8歳児)を訪れ、子ども達のランチボックスの中身を取材した、ということです。

さて、気になる、子ども達のランチボックスの中身ですが・・・

9種類のお弁当の実際の写真が、記事本文に掲載されています。 興味ある方は、ぜひ本文をご覧ください。

ざっと見て多いパターンは、

・サンドイッチ(中身はハムやチーズが多いかな)
・りんご あるいは他のフルーツ
・ヨーグルト
・シリアル系のお菓子
・クラッカー・スナック菓子など

の組み合わせ。

パースの栄養士さんは、これらのランチボックスに対し、「サンドイッチの中身にトマトやアボカド、レタスなどの野菜を足した方がよい」とか、「スナック菓子をフルーツやトウモロコシに替えた方がよい」などのアドバイスをしています。

確かに。野菜的なものが・・・ほとんどありません。
そして印象的なのは、火を使った(調理した)メニューがほとんどない、ということですね(笑)。

 

記事の最後には、パーフェクトなランチボックスの条件として、

野菜/果物/パンやシリアル/乳製品/たんぱく質、それぞれのグループの食品を含むこと。
・加工品やジャンクフードではないものを選ぶこと。

とあります。

そして、見た目がおいしそうで、カラフルであること。
年齢に相応のしっかりしたお弁当箱に詰められていること。
色んな種類の食品を入れること、それぞれのグループから食品を選ぶこと。

などが重要なポイントしてあげられています。

また、理想的なランチボックスの例として、記事の一番最後に写真が載っています。その中身は、

・にんじんときゅうりのスティック
・りんご
・低脂肪ヨーグルト
・チキンとアボカドとベビーほうれん草の入った全粒粉のラップサンド
・飲料水

だそうです!

これが、西オーストラリアの模範的なヘルシーランチ。いかがでしょうか???

 

ところで、一つ日本の学校と違う点を挙げておきます。
こちらの学校では、休み時間に子ども達はおやつを食べるのです。
たとえば、うちの娘の学校は、11時くらいに休憩時間があり、その時におやつを食べます。そしてランチは1時くらい。
時間は多少学校によって異なるでしょうが、たいていの公立小学校では、おやつの時間があるのではないかと思います。
記事中のランチボックスの中身もおそらく、おやつとランチが一緒に入っているんだと思いますね。

 

 
  • 健康的なランチを子ども達に持たせるのが難しい理由

西オーストラリアでは、先の記事にもあった通り、子ども達の肥満(子どもだけはないでしょうが)や食生活の偏りが大変問題になっているようです。 たとえば学校でも、食生活がきちんとしていない子ほど、授業に集中できなかったり、活発でなかったり、と問題が見受けられるのだとか。

先ほどのニュース記事によると、子ども達が健康的なランチを持参できない理由として、パースの栄養士さんはこんな指摘をしています。

『子どもに十分な野菜を確実に食べさせることは親にとって難しいことだ。 特に、ジャンクフード市場が子ども達へアピールしてくる中で、ヘルシーな食事を子どもに与えることは大変難しい。 ある親が言うには、子ども達は、好きなキャラクターの絵がついている、という理由で、そのお菓子を欲しがる。  こういったことにより、本来ならたまに食べるようなものを、毎日食べるようになってしまっている。』

また、先ほどのフードバンクWAの代表者は、こんなふうに述べています。

『多くの親は、何が子ども達にとってヘルシーな食べ物なのか、単に知識がないだけなのだ。 子どもに健康的でない食べ物を与えてしまう親は、子どもの健康を気にしていないわけでも、めんどくさがっているわけでもない。 ほとんどの親は子供の健康に無関心なわけではなく、ヘルシーな食べ物について知識がないか、技術がない(作り方がわからない)か、お金がないのだ。』

また、今回取材された学校の副校長先生は、こんなふうに言っています。

『学校では子ども達にヘルシーな食事をさせるよう努力をしています。 しかし最終的には、子ども達がランチに何を持ってくるかは、親しだいなのです。』

 

子ども達にヘルシーなランチを食べさせるには、まず親を教育しなければならない、という考え方のようです。

 
  • 西オーストラリアのヘルシーダイエット教育

そこで、西オーストラリアの教育現場でも、子どものヘルシーダイエットについて各家庭が知識を得られるよう、力を入れて取り組んでいるようです。
(元々dietとは痩せる意味ではなく、普段の食事とか食生活とかの意味です。つまりHealthy Dietとは、『健康的な食生活』みたいな意味ですね)

 

私も、子ども達の学校の新学期が始まる時に、学校からこんなお手紙をもらいました。

lunchbox2

『パンやシリアル(穀類)、野菜や果物、乳製品、のそれぞれを1つずつと、もうひとつプラスアルファをランチボックスに入れましょう。』
という説明ですね。
(米がない・・・)

 

また、健康的な食事を心がけるためのスローガンとして、

2つの果物と5つの野菜

と言われているようです。

娘も学校で、 2 Fruits & 5 Vegetables を毎日食べましょう、と教わったようですし、ショッピングセンターに行くと、こんな看板を時々見かけます。

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結構いろんなところにあります!

日本では、1日30品目、と言いますよね。 これは、オーストラリアの食習慣に比べると、大変バラエティに富んでいると言えます。 日本の食習慣は健康的だなぁと、改めて感心してしまいますね。

しかしながら、毎日食事を作る身としては、毎日30品目も使って食事を作るなんて、ちょっとハードルが高いような・・・

1日に、5つの野菜と2つの果物を食べるよう心がけよう!

うん、これなら私にも毎日がんばれそう!!

必ずしも、料理の得意な親ばかりではありませんよね。
そういう人たちでも、誰もが毎日無理なく取り組める。
ヘルシーダイエットの目安とは、そういうものであるからこそ意味があるんだろうなぁー、なんて思いました。

 

また、先日娘が学校から持ち帰ってきた、Crunch&Sip というパンフレット。
「保護者および教育に関わる人達へ」と書いてあります。 西オーストラリア州政府が作成したものです。

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WA州政府が小学校を調査した結果、十分な栄養を摂取していない子ども達が多く、特に、野菜、果物、乳製品の摂取が足りない子どもが多い、という問題点がみつかったそうです。 そこで州政府がCrunch&Sipというキャンペーンを行っているそうなんですね。

それは、学校での体力的精神的なリフレッシュと栄養摂取を目的として、(ランチとは別に)生野菜もしくは果物と水を飲む休憩を授業に取り入れよう、というものだそうです。

推奨されている食べ物は、生野菜、生のフルーツ、砂糖の添加されていない缶詰やドライフルーツなど。そして飲み物は水のみ、とされています。

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パンフレットに載っているこの写真の子↑。よく見ると、ブロッコリや赤ピーマンを生で食べている!!

あくまで『生』にこだわる、オーストラリア流のヘルシーダイエット。

生の方が、余分な糖分油分を使わず食べられるとか、ビタミンやミネラルがそのまま摂取できるとか、そういうメリットがあるのかなー、と個人的には推測しますが。
もちろん、親にとっても楽チンであります。

そういえば、娘の学校でも新年度が始まった時、いわゆる保護者会のようなものがありました。
そこで先生が言っていたのですが、
「ランチボックスには、栄養バランスのよい食事を入れてください。そして休憩時間のおやつには、飴やチョコレート、スナック菓子などは持たせないでください。おすすめは、フルーツ、チーズ、ヨーグルトなど。理由は、栄養面でも優れており、簡単に用意できるからです。」 ということでした。

以前の記事(西オーストラリアの教育は日本とどう違う?その2-持ち物から考えてみる)で、子どもに持たせるおやつを紹介したのですが、今は娘は毎日、バナナかリンゴを持って行っています。

 
  • 日本の食習慣はやっぱりすぐれているのでは、と思った

こうしてオーストラリアのヘルシーダイエットについて学んでみると、改めて日本の食習慣というのがバランスに優れて、さらに食材も調理方法も多様性に富んでいることを再認識させられます。

オーストラリアでは、野菜、果物、穀物、乳製品、肉、というカテゴリに分かれているようですが、日本食ではそれに、豆・豆製品海草が入ったりしますよね。
野菜も、緑黄色野菜淡色野菜に分けられていたり。

また、日本では、小学生にも「エネルギーの元となるもの(ごはんやパンなど)」「体を作るもの(肉・魚・大豆など)」「体の調子を整えるもの(野菜など)」というように、大まかな食品の働きと食べ物のグループを教えています。 そして、それらのグループをバランスよく食べましょう、というふうに。
こうした「食育」も、日本の方が断然力を入れているように思います。

通常の日本式の「お弁当」を作るとしたら、火を使わないで作ることはまずないのではないか、と思います。 まずご飯を炊くし、ゆでた野菜、卵焼き、煮物、あえもの、煮豆、焼いた肉や魚、などが入っていたりしませんか。
加工品などで代用することはあっても、基本的におかずとしては、なんらか調理したものが、1品は入っていそう。

オーストラリアの、「サンドイッチと野菜スティックとフルーツ」とは、まるで違う料理だなー、と感じます。

こちらに比べ、日本は湿度が高く、食中毒などを防止する意味合いもあるのかもしれませんが、ただフライパンで焼くだけの簡単なひと手間でも、「食事として調理されている」という感じがしますよね。
また、調理することで、野菜を食べられる総量はより増える、とも言われます。

また、娘が日本の幼稚園に通っていた時に、幼稚園の先生が教えてくれたことなのですが、お弁当の栄養バランスのとり方として、

「お弁当箱の半分が白いご飯。その空いた部分の、半分から2/3が野菜のおかず、残りの半分から1/3が肉・魚のおかず」

と考えるのがよい、とのことです。

私はいまだに、この法則にのっとって作っていますが(笑)、日本のお弁当はこうして、(おおざっぱながらも)見た目で栄養バランスの比率をも確かめることができるんですよね。
これはとても効率的で、日本のお弁当の優れた部分だ、と思います。

 

最後に、恥ずかしながら、私が作ったある日のお弁当・・・

bento

左のお弁当は、幼稚園に入ったばかりの息子用。おはしがうまく使えないので、ごはんはおにぎりにしています。
右は娘、奥は夫のお弁当。

日本風に言うと、いわゆるジミーな「おやじ弁当」ですが・・・子ども達は文句もいわず、毎日きれいに食べてくれます(笑)。 前日のおかずの残りを取っておいて、入れることもあります。

学校では、娘がお箸でお弁当を食べていると、色んな先生が通りかかり、キレイなお弁当だ!お箸で上手に食べている!と声をかけていくそうです(笑)。
日本の「お弁当」は、こちらの人達にとっては珍しいんですね~。
娘が時々報告してくれるのですが、そういう話を聞くと、私もうれしくなります。

パースに来て、伝統的な日本食を作ることは難しくなりましたが、日本の食習慣や栄養面の考え方などの優れたところは、いつまでも保っていきたいなーと思います。
そして、オーストラリアにいても、子ども達にはよい食習慣を身につけさせたい、と思います。

 

 

Chieko

Chieko
2013年4月よりパース在住。ライター&ブロガー。オーストラリアの食・子育て・生活を紹介するブログ「パースで手作りざんまい」、ネイティブ英語とは?がテーマの勉強ブログ「話す英語。暮らす英語。」執筆中。複数の企業サイトへ、食・旅行・教育に関する記事を寄稿中。2児の母。
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