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西オーストラリアの中学・高校ってどんなところ?シニアハイスクールを見学して。

2014.08.20.(Wed)Chieko By.Chieko
カテゴリー:パース紹介 教育

こんにちは!
パース在住主婦ライターのChiekoです。

気がつけば、8月も後半・・・!

日本では、お盆も過ぎた頃ですね。お盆休みを過ごして今週から再び仕事、という会社員の方も多いでしょうか。
子ども達は、夏休みも終盤。そろそろ宿題がヤバい~・・・なんていう子もいるかも?

早いもので、西オーストラリアの公立学校では、今週でTerm3(3学期)が半分終わります。

そして最近は、少しずつ日の出も早くなってきて、寒さも和らいできて、ちょっとずつ春の気配が近づいています。
もう少ししたら、家族でワイルドフラワーを見に、ちょっと遠出してみたいです♪

highschool1

ところで、我が家の娘は今、西オーストラリアの学年でいうと、Year7です。
これは、primary school(日本でいえば小学校)の最高学年であり、来年からは上の学校へ上がることになっています。

そこで、Term3に入ってから、学校のことを調べたり、先生と話し合いをしたりしていました。
(本当はすでに遅いらしいのですが・・・)

こちらの教育システムのことなどがいまだよくわからないので、どうやって決めたらよいか迷いますし、調べることも多く、最近はいつも頭の中がグルグルしています(笑)。

先週は家族で、娘の進学先の候補となる学校を、3校見学に行ってきました。
私はこちらのセカンダリースクール(ハイスクール)の雰囲気に触れるのが初めてだったので、色々と興味深く、また子どもの進路ということについても考えさせられました。

今回の記事は、西オーストラリアのセカンダリースクールについて、今回私が見てみて感じたこと、わかったことを、書いてみたいと思います。


 

  • セカンダリースクールとは?

 

西オーストラリアでは、日本の小学校にあたるprimary schoolと、その上にsecondary schoolというのがあります。

西オーストラリアでは、日本のように小学〇年生、中学〇年生、という区切りではなく、Year1(6歳)~Year12(17歳)まで、年齢と学年が一続きに決まっています。

そして、WA州の公立学校では、

Year1 ~ Year7 =  primary school
Year8 ~ Year12 =  secondary school

というふうになっています。

【注意事項】
2015年から、Year7 からsecondary schoolに入るようにシステムが変わるそうです。primary schoolはYear6までになります。
また、私立の学校はこれまでも、Year7からsecondary schoolとなっていたところもあるようです。

補足ですが、Year1の前には、pre-primary(5歳)、kindy(kindergarten、4歳)というクラスがあります。
kindyは義務教育ではありませんが、pre-primaryからは義務教育とされているようです。

secondary schoolは、さらに

Year8(Year7) ~ Year10 = middle school
Year11 ~ Year12 = senior school

というふうに、分かれています。

パース都市圏では、middle schoolとsenior schoolが一つになっている学校(senior high schoolなど)が多いようですが、西オーストラリア州の中には、middleのみ、seniorのみという学校もあるみたいです。

WA州では、Year10(15歳)までが義務教育と決められているそうです。
middle schoolを終了すれば、学校に通わずに働くこともできるということでしょうね。

私達が見学に行った学校は、すべてsenior high schoolで、middleとseniorが一つの学校にありました。
ですが、建物が分かれていたり、教室の場所が分かれていたり、という感じでした。

 
  • セカンダリースクールではどんなことを学ぶのか?

Secondary school/Senior High Schoolのうち、middle schoolでは、English(英語)、Math(数学)、Science(科学)、Society&Environment(社会と環境)、が必修科目となっているようです。

それにプラス、音楽、絵、制作、演劇などといったアート系の授業や、料理、木工、金工などといった、技術系の授業もあるようです。
(学校によって異なるようですが)

また、スポーツの授業もあります。

ビジネスやテクノロジー、メディア(番組制作や放送などを学ぶ)の課目がある学校もありました。

第二外国語も学びます。日本語を学ぶ学校もあるそうです。

これらは選択制になっていることが多いようで、中にはmiddle schoolとsenior schoolで選べるもの・選べないもの、もあるようです。
細かい内容などは、それぞれ学校によってかなり違うようで、同じ公立学校でもカリキュラムにはそれぞれ特色があるようでした。


私が面白いな、と思ったのは、ある学校では、学校内通貨があって、生徒たちが自分の作品を校内で販売し、独自通貨を使って売買する、という機会があるそうです。
その取り組みの中で、生徒たちは、商品の生産から、プロモーション、接客販売、などなどを自分で行い、ビジネスというものを体験するんだそうです。

また、面白かったのは、学校見学の際に音楽室を見せてもらいましたが、たいてい音楽室には、ギターが何本もあり、アンプがあり、ドラムセットがあり、電子ピアノがあり・・・という感じでした。
日本の音楽室に必ずあるような、普通のピアノは見かけなくて、なんだか軽音楽部の部室みたいな印象でした。
日本とオーストラリアの、学校における音楽教育の違いを感じました。

また、木工室や金工室は、日本で自分が通っていた中学・高校の時の印象と比べると(記憶も薄らいでいますが・・・)、設備が随分充実していて、大型の機械がたくさんあり、生徒もわりと自由に(とはいってもルールはあるでしょうが)使える感じでした。

休憩時間やランチタイムは、学校の中庭などで好きなように過ごすようです。
学校の敷地内には芝生のエリアも多く、ベンチなども用意され、そういうところでランチを食べたりするみたいです。
どの学校にも、休み時間にオープンする売店があり、学食みたいな感じのレストランもありました。

ライブラリも大きくて、本だけでなく、DVDなどもあり、観賞用の大きなモニターが設置してあるところもありました。
パソコンがたくさん置いてあって、学生が使えるようになっていました。

やはりprimary schoolと比べると、断然規模が大きく、専門的な機材もたくさんあるなー、と感じました。

 
  • クラス分けも科目ごとに変わる

primary schoolでは、日本の小学校と同じように、クラスごとに教室があって、クラスのみんなで授業を受けています。

ですが、secondary/Senior High School では、生徒達は科目ごとに別々のグループ分けがされるようです。
そのグループ分けは、たとえばその科目の習得度によって分けられたりするそうです。

たとえばある学校では、英語は得意じゃないのでレベルが低い方のグループで、算数は得意だからレベルが高い方のグループ、ということもあると言っていました。

学校にもよると思いますが、生徒数はだいたい、1グループ20人~30人くらいのようです。
こうしたグループ分けなども、学校によって違いがあると思います。

 
  • シニアスクールから卒業まで

middle schoolで、中等教育の基礎的な部分を履修した後、senior schoolの方では、より専門的で、進路を意識した学習が行なわれていくようです。
今の段階では、私自身もほとんどわかっていませんが、少しだけ書きたいと思います。

Year11,12の2年間で、自分が将来進みたいと思う分野に必要な、専門的な科目を受講します。
最終的にはWACE(Western Australian Certificate of Education)という認定を取ることができます。
職業教育訓練の専門学校(TAFEなど)に進学したり、就職したりする場合などにも、WACEを取っているかどうかが確認されるようです。

さらに、University(大学)に進学するなど、進路によっては、年1回開催されるWACE試験というものを受けて、一定の点数を取ることが必要らしいです。

とはいえ、詳しいことは私自身、わかっていないので、これから娘の成長と共にわかってくるのではないか、と思います。

 
  • セカンダリー/シニア・ハイスクールを見てみて思ったこと

娘は、パースに来てから1年4ヶ月近くになります。
それまで満足な英語の経験がなかったため、公立のprimary schoolに併設されているIntensive English Schoolに所属しています。
ここでは、英語が母国語でない子、英語の経験に乏しい子が、こちらの普通の学校教育についていけるようになるための、英語の学習を重点的に行っています。

進学に際し、娘の英語力がどのくらいか、ハイスクールの授業についていけるのか?という心配がありました。
やはりIntensive English Schoolに通わせた方がよいのだろうか?いつになったら普通の学校(いわゆるネイティブの子ども達が通う学校を、こちらではメインストリームmain streamという)の中に入って行けるだろうか?ということが、親として一番悩んだところでした。

あるSenior High SchoolのIntensive English Schoolも見学に行きましたが、そこの先生が、現在の娘の英語レベルを元に、メインストリームに必要な英語力の指標を説明してくださり、とても参考になりました。

もうひとつわかったことは、たとえメインストリームの学校に入ったとしても、特にYear8,9くらいであれば、授業の中でフォローアップしていく方法があるみたいです。
特別なクラスやプログラムなどはないけれど、やっていけるよう、学校側で配慮する体制があるようでした。

また、今までは、とにかく英語のレベルを上げること、こちらの環境に慣れること、を考えてきましたが、来年からハイスクールに進学するということで、この先どんな学校教育の中に入っていくことになるのか、少しでも知るきっかけになったのが、よかったと思いました。

印象としては、西オーストラリアでは、もう12~15歳くらいの間に、自分の適性や進路を考えるんだな、と思いました。
そして学校でも、早いうちから子どもそれぞれの能力(得意分野)を見つけ出し、それを将来の職業などにつなげていくことを意識したカリキュラムを用意している、と感じました。

そのため、middle schoolでは基礎的な科目の他にも、アートやクラフトなどの授業を選択することができたり、学校によっては一定期間ごとに選択を変え、トータルでさまざまな科目を体験できるようにもなっています。
そういった中で、自分に何が向いているか、どんな仕事につきたいか、を具体的にイメージしていくようになり、senior schoolに進む時には、それにつながるような科目を選択し、その後の進路へと積み重ねていくことができるようになっているのだろう、と感じました。

西オーストラリアの教育の中では、子ども達の教育というのは、『未来の社会にその能力やスキルを役立てられるような人間を育てること』、ととらえられているのではないか、と思いました。
だから、社会を発展させていくためには、教育というものは非常に重要なものだと、位置づけられているように感じます。

そして、senior schoolを卒業後も、色んな進路が考えられるみたいです。
すぐに仕事に就くこともアリ、やりたい仕事に就くために、職業訓練のための専門学校(TAFE)に進学するのもアリ、大学などさらに高等教育に進むのもアリ。専門学校に行った後、改めて大学に進むという道もあるようです。

「なんとなく、とりあえず大学出ていれば、ダイジョウブ」という考え方は、こちらではあまりないのかもしれません。

そんな中で、私自身も親として、子ども達がどんな分野が得意で、どんな道で社会とつながっていける大人になるのか、を、子どもと一緒に考えていきたいと思いました。
娘がsenior high schoolに進学し、自分の得意分野をみつけて自信をつけていけるよう、見守って行きたいです。

 

―――

今回の記事は、

・自分でsenior high schoolを見学した感想

西オーストラリア州教育省のウェブサイトからの情報

を元に書きました。

また、留学エージェント「オーストラリア留学センター」パースオフィス の早川さんに、西オーストラリアの教育事情についてお話を伺い、参考にさせていただきました。

ありがとうございました!

今回、自分の集めた情報を元に書きましたが、学校で聞いた先生の話も英語だったため、理解が不正確なところ、足りないところもあるかもしれません。
また、学校によって違いも大きいと思いますので、今回の記事はあくまで概要と雰囲気ということで、読んでいただけたらと思います。
また、西オーストラリア州の教育システムは、これからも変わる可能性があります。

現地の教育システムや学校事情について、もしも正確で具体的な情報が知りたいという方は、こうしたプロの留学エージェントさんにご相談いただくことを強くお勧めします。

 

Chieko

Chieko
2013年4月よりパース在住。ライター&ブロガー。オーストラリアの食・子育て・生活を紹介するブログ「パースで手作りざんまい」、ネイティブ英語とは?がテーマの勉強ブログ「話す英語。暮らす英語。」執筆中。複数の企業サイトへ、食・旅行・教育に関する記事を寄稿中。2児の母。
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