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ペットの引越し(日本→オーストラリア)の手順

2015.12.01.(Tue)Mizuho Kokubo By.Mizuho Kokubo
カテゴリー:マメ知識 地域情報 雑談

みなさんこんにちは! お久しぶりの更新になりました。この間私は一月ほど日本に帰っていました。久しぶりだったのでしなければならないことがたくさんあったのですが、今回の帰国で私が果たした一番大きなことは「愛猫の引越し」でした。そうです! 我が猫、はるばる日本からオーストラリアはパースへやって来ました。というわけで、ブログ復帰第一弾の記事は、「ペットの引越し」レポートをお送りしたいと思います。

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私が実際に行った手順をご紹介

引越しといいましても、「オーストラリアへ動物を輸入する」ことになり、動物はオーストラリアへの輸送は「貨物扱い」になるので、ペットが長時間の移動、フライト、検疫施設滞在(現在は最低10日間)に耐え得るだけ十分に健康でないといけません。

在日オーストラリア大使館のページに「検疫」というページがあり、そこに「オーストラリアへ犬、猫を連れて行きたい方へ」というページがあるので、私はそこにある「オーストラリアへの猫の輸出手続きについて」を参考にその通りに進めました。注意しなければならないのは、こちらは2014年度版になっており2015年12月現在はシドニーの検疫所が11月9日をもって閉鎖されましたので、これからはメルボルンの検疫所 – Spotswood Animal Quarantine Station (メルボルン近郊 -市街地から西に 12km)1箇所になります。私は日本からの動物を乗せることのできる直行便があるシドニーにぎりぎりで送ったのですが、残念ながらメルボルンへは乗換えをしなければならにようです。

ちなみにこちらは猫の場合の手順

オーストラリアへの猫の輸出手続きについて」参照

①持ち込み条件をクリアしているかチェック
②マイクロチップの装着
③輸入許可証の申請(輸出予定日の42日前までに申請すること、とありますが早い方がいいです)
④オーストラリア、日本両方の動物検疫所の仮予約と輸送会社を通して航空会社の手配
⑤ペットの予防接種(かかりつけ獣医師による)
⑥内部寄生虫の駆虫薬投与(同上)
⑦外部寄生虫の駆虫薬投与(同上)
⑧出発前臨床検査(かかりつけ獣医師もしくは獣医師家畜防疫官による)
⑨動物衛生証明書の裏書(日本の動物検疫所にて)

いよいよ出発!
輸入許可証の申請後、降りるまで一月ちょっとかかるので、申請はなるべく早めがいいです。なぜなら、この輸入許可証番号がなければ、何の手配も確定出来ず、オーストラリアの動物検疫所に問い合わせの電話をしてもまともに取り合ってもらえないからです。

出発日が確定しないと、内部・外部寄生虫の駆虫薬投与の計画が立てられません。例えば内部寄生虫は出発45日前に14日間の期間を空けて2回行い、2回目は出発前5日以内、という決まりがあるからです。これらは、かかりつけ獣医師と話し合って投与スケジュールを決めなくてはならないので、私のアドバイスとしましては、輸入許可証は降りてから1年間有効なので、とにかく早く申請しておいた方がすべてがスムーズに進みます。

輸送業者、私が選んだのは?

みなさんご存知、日通さん、「日本通運株式会社」です。何件か他の会社にも見積もりを出してもらったのですが、日通さんは対応が驚くほど迅速・親切・丁寧だったこと、やりとりのなかで、動物の海外輸送に慣れていらっしゃるのがよくわかったこと(最大手に向かって失礼ですが)、費用も他社に比べてリーズナブルだったことが決め手でした。日通さんの場合、費用はケージのサイズと総重量で決まります。私はホームページからE-mailを送り、何ヶ月にも渡って同じ担当者さんと最後までやりとりをしました(当日実際に愛猫を引き渡したのもずっとやりとりをしていた担当者さんでした)。本当に親切丁寧で細やかな配慮のできる素晴らしい方でしたので、ケージの購入から、出国空港(動物検疫所)への移動まで、安心してことを進めることが出来ました。

 

出発日が確定したら

日本の農林水産省動物検疫所に連絡を取り、出国する空港の動物検疫所の予約を確定させます。もちろん、オーストラリアの検疫所へも予約も確定させ、フライトナンバー、到着時刻、輸送会社から出してもらうAirwaybillナンバーを伝え、受け入れOKか確認します。

終わりの方は、日本のかかりつけ獣医師さん、オーストラリアの動物検疫所、日本の動物検疫所、日通さん、4者とやりとりをしていたので、つねに頭が忙しくて本当に大変でした。すべてE-mailで出来たのでまだよかったと思いますが、チェックにチェックを重ねて慎重に手続きをこなしても、実際にペットがオーストラリアに到着するまで、いや、自分が実際に対面するまで、緊張しっぱなしの数ヶ月でした。

移動中の我が猫……現実逃避をしているかのごとく突っ伏しています。ケージは日通さんの指導のもと獣医さんに身体測定をしてもらい算出したサイズでIATA(国際航空輸送協会)認定のものを購入。

移動中の我が猫……現実逃避をしているかのごとく突っ伏しています。呼びかけても完全無視でした。ケージは日通さんの指導のもとかかりつけ獣医師さんに身体測定をしてもらい算出したサイズでIATA(国際航空輸送協会)認定のものを購入。



 

終わりに

費用もけっこうかかったし、はっきり言ってものすごく大変でしたが、家族同然の愛猫をオーストラリアに迎え入れることが出来て本当にうれしく、また新たな楽しい生活がはじまったので、複雑な手続きややりとりを乗り越えて本当によかったなと思います。ちなみに、ペットを日本に帰国させたい場合は、出発日の40日前までに日本の農林水産省動物検疫所に連絡を入れると、また帰ることが出来るそうです。帰国の方が簡単なのだとか。かかりつけ獣医さん選びも最重要事項です。このとてつもなく大変な作業(やりとり)に最後までおつきあいくださるということは本当に難儀なことです。私は愛猫をあずけてあった実家のそばの獣医さん(鹿児島市「紫原動物病院」)にお願いしたのですが、これがまた本当に素晴らしい先生で、この先生に愛猫を送り出してもらって本当によかったなと思いました。日通さんといい、かかりつけ獣医さんといい、想像以上によくしていただき、私たちは本当にラッキーでした。

 
こぼれ話
すべての手配が完了し検疫が終わりに近づいた頃、予期せぬアクシデントが起きました。シドニーの検疫所から愛猫が解放される日の連絡が来たのは解放される1週間前でしたが、なんと引き取り時間がなぜか限定朝10〜11時で、この間に取りに来て(どうしても!)と言われたのが3日前でした。その日の午前にシドニーの着く便を取っていたものの、空港から検疫所が遠いためその限定1時間には間に合わず(日本からのフライト、変更も効かず)、頼めるような知人もいず、結局シドニーでペット輸送会社を別で頼み、検疫所からシドニー空港まで運んでもらうはめになり、余計な出費がかかったので、引き取りにも余裕をもって……がいいです。それから、これまた余談ですが驚いたことに、日本の検疫所での費用はなんと一切なしでした。出国前検査や重要なペーパーワークもあるのですが……なぜなのでしょうか。すべてをふり返ってみても、一番驚いたポイントはここかもしれません(笑)。

というわけで、お送りしましたペットの引越しレポート、日本からペットを連れてオーストラリアへ引越ししたいとお考えのみなさまのお役に立てたら幸いです。私でわかることはお答えしますので、質問がある方はご遠慮なくお問い合わせくださいませ。それでは、また!(小窪瑞穂)

Welcome to Australia! もともとかなり怖がりな性格なので、検疫期間を終えたら痩せて出てきてしまいましたが、いまは食欲も戻り、じょじょに新しい環境に慣れてきました!

Welcome to Australia! もともとかなり怖がりな性格なので、検疫期間を終えたら痩せて出てきてしまいましたが、いまは食欲も戻り、じょじょに新しい環境に慣れてきました!

Mizuho Kokubo

Mizuho Kokubo
2000年から音楽ライターとして活動。関わったおもな媒体はフリーマガジン『bounce』、『TOWER』、『mellow out』、音楽誌『Barfout!』、『MARQUEE』、カルチャー誌『splash!!』、ムック本『Fishmans THE LONG SEASON REVUE』等。2012年に渡豪。使用言語が二つになり、新たな言語愛に目覚める。好きなことは、読書、映画鑑賞。音楽ももちろん好きです。
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