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子どものインターネット使用について① 一般的なネットリテラシー

2016.02.20.(Sat)Masahiro Natori By.Masahiro Natori

こんにちは、masaです。

今日のテーマは子どものインターネット使用について書いてみたいと思います。

私が子どもだった30年以上前、そのころはまだインターネットというものは全く一般的ではありませんでした。通信手段といえば手紙や電話のみで、自宅にはいわゆるダイヤルがついた黒電話があり、ジーコジーコ回して電話をかけていたのを今でも覚えています。パソコンというものは当時から存在はしていましたが、恐ろしく高額で、使い道の限られたものだったので、本当に限られた人しか持っていないようなものでした。当時は調べものをする時には図書館に行って本を探さなくてはいけない、いまから考えれば大変に非効率な世の中でした。

ところが今の子どもは生まれたときにはすでにパソコン・インターネットが当たり前にある世の中です。多くの人はパソコン、スマホを持ち、友達とはメールやSNSで即座のコミュニケーションがあたりまえのように取れますし、調べ物はGoogleで「ググれ」ば大抵のことは即座に解決してしまいます。

あっという間に時代は変わってしまいました。そんな世の中ですから今の子どもたちは小学校から「インターネットで調べる」といった宿題が出されるということもあるようで、ネット使用人口の低年齢化はどんどん進んでいます。2010年の調査ですが、子どもがインターネットを使うようになった時期を尋ねた結果小学校1年生からの頻度が一番多いという結果も出ているようで、おそらく現在ではもっと低年齢化が進んでいるのではないかと思います。
インターネット利用開始は低年齢化、若い親ほどケータイ容認傾向に | リセマム

しかし、一方で子どものインターネットの使用については、おそらくお父さん、お母さんの中でも全く何も気にしていないという方は多くないのではないかと思います。Googleは確かにどんなことでも即座に調べられて大変便利なものですが、子どもには見せるべきではない画像やWebサイトなども簡単に出てきてしまいます。もちろんGoogleはセーフサーチの設定でそういう検索結果を予防している部分もありますが、非常に簡単に回避できてしまうのも事実です。また子どもが見ても問題ないコンテンツであっても気になることもあります。例えば、YouTubeにアップロードされているアニメやテレビ番組などの動画。いくら時間があって全て見られないほど大量にあり、これを次から次へと見ていくだけで時間がどんどんなくなってしまいます。(YouTuneには2014年時点で1分間に300時間分がアップロードされているとか。見切れるわけがありません。出典300 Hours of Video are Uploaded to YouTube Every Minute)
ブログやSNSなども見始めると本当にきりがありません。有名人の過去の日記や、画像投稿サイトの過去ログなど、現時点でも何年分ものコンテンツがネット上にはたまっているので、それを追ってみていくだけで大変な時間が掛かってしまいます。ある程度自分で制限がかけられるのであれば「明日にしよう」「今日はもう寝よう」と判断できますが、そういう力がまだ十分に育ってない子どもに何の制限もなく自由にインターネットにアクセスさせるにはちょっと抵抗があるのも実際のところです。

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娘と話すネットリテラシー


私にはハイスクールに通う娘がいます。ここ1、2年で娘は自分のメールアドレスでメールをするようになり、自分のMacBookAir、自分のiPhoneを使うようになりました。パソコン、iPhoneを使うということはインターネットの使用は避けて通ることが出来ません。そこで私は最初にパソコンを渡すときにはどのように制限をかけられるかということを事前にかなり調査し、必要だと思ったことについては出来る限り実践しました。もうパソコンを使い始めて1年以上になりますが、ネットの使用については現時点でもまだ制限をかけている状態です。MacBookAir自体は彼女自身の持ち物として自分管理させて自由に使えるようにはしてあります。

車を運転するには免許が必要ですが、インターネットの使用については免許はいりません。しかし、ネットリテラシーを学ばずにインターネットを無制限に使わせること、というのは私は非常に危険な気がして仕方がないというのが実際のところです。というわけで、これまでに娘に話してきたインターネット・メールの使用についての注意点について話をしたことをまとめてみたいと思います。

メールのこと


娘用のメールアドレスはずいぶん前に作成しました。日本の友達と連絡を取り合うのにあってもいいと考えたからです。友達と普通に使っている分には何の問題もないのですが、メールを使っているとどうしても「迷惑メール」を避けて通るのが難しい状況です。
この迷惑メールのうち「SPAMメール」「ウイルスメール」「フィッシング詐欺メール」について話をしました。

SPAMメール

誰彼構わず、広告メールなどが送り付けられてくる類のものです。メールアドレスはどこで抜かれるかわからないので、いつのまにかSPAMメールというたぐいの宣伝メールが送られ始め、いったん送られ始めると、これについては止める方法がないのが実情です。送られてくる内容は様々ですが、ドラッグ、出会い系、マルチ商法、違法な商品などが多いです。
現在は、まだそういうものは送られてきていないそうなので、実際に送られてくるようになったら、サーバーでのフィルタリングなどの対処を考えようと思っています。

ウイルスメール

ウイルスメールはSPAMメールの中に含まれていることがあります。添付ファイルにウイルスが仕込まれているようなものです。これは大変危険なので、娘には

「信頼できる相手から確実に送られたと確信できるメールでない限り、添付ファイルは絶対に開かない」

という風に伝えてあります。条件が「信頼できる相手」ではなく「信頼できる相手から確実に送られたと確信できるメール」となっているのは、メールの送信元の偽装というのは簡単にできてしまうものだからです。
自分の知り合いを装って(あるいは知り合い本人のパソコンがウイルスに感染し)送られてくるメールの場合、送信元はその「信頼できる相手」です。送信元が「信頼できる相手」であったとしても、「変だな」と思うときには添付ファイルを開くようなことはしないように、と伝えてあります。
「信頼できる相手」というのは友人だけに限りません、ガバメント、郵便局、銀行などのメールと偽って送られてくるメールも数多くあります。少しでも不安を感じるようであれば、私に言うように伝えてあります。その1クリックで、パソコンのデータを全て失ってしまうことにもなりかねないので。

フィッシング詐欺

「フィッシング詐欺」は、あまり彼女自身には関係ないのですが、たとえば「銀行口座が凍結されそうなので、ここで解除手続きを!」 というようなメールが送られてきて、銀行のオンラインバンクへのID、パスワードを盗もうとするようなものです。
HTMLメールの場合、画面上に表示されているURLと、実際にブラウザで開くURLが違うことも多いので、こちらも合わせて確認してください。
ANZ、nab銀行を騙る詐欺メールにご注意! | GITS International

メールのまとめ


このように、メール一つとってもいろいろな罠があり、引っかかる相手を求めて手を変え品を変え様々な迷惑メールが送られてきます。安全にメールを使うには、まず迷惑メールを見分ける知識を持つこと。そして「どういったものが危ないか」という知識を持つことが大事だと思います。知識を持っていればそれに引っかかる確率はずいぶん減らすことができるはずです。

ウイルス感染


ウイルスの感染ルートとしては、Webで怪しいバナーをクリックしてしまった、メールの添付ファイルを開いてしまった、というように、ユーザーが何か動作をしてしまったことにより感染される場合と、Webを開いて表示しただけで感染させられてしまう場合もあります。

ウイルス感染については、ソフトの導入とある程度用心すること防げる部分もありますが、Webを開いただけで感染してしまうような、どうしようもない場合もあります。パソコンが変な動きをしたらすぐに私に言うように伝えてあります。

変な動きとは、
・突然再起動する
・自分の意図してないウインドウが表示される
・自分の開いたはずのページと違うページが表示される
・広告の表示のされ方がこれまでと違う
・パソコンの動作が非常に重たい
などです。

動きが変だな、と思っても気にせずにパソコンを使い続けてしまっていると、そのパソコンはウイルスの被害者であると同時にウイルスに操られた加害者になってしまっている可能性もあります。知らぬ間に自分が迷惑メールの発信元になっていることも十分に考えられますので、早めの対処を行うべきだと思っています。

ウイルスに感染してしまった場合、多くの場合はパソコンをもう一度最初からセットアップする必要があります。データ自体は残る場合もありますが、ランサムウェアのようなウイルスにやられると、パソコン上のドキュメントファイル、画像ファイルなどは全て取り戻せなくなる場合もあります。回復までの手間や、データが失われてしまうことを考えると、ウイルス感染はパソコンを使う上で非常に大きなリスクであることを知っておいて欲しいと思います。

ランサムウェアに感染したパソコン
こちらは、ランサムウェアに感染してしまったパソコン。マイドキュメントの下にあるファイルは暗号化されてしまい、回復するのが難しい状況です。

SNS(ツイッター)


調べものをしたり、Youtubeにある動画を見たり、というようなネットの使い方は「情報を受ける側」であるだけなので、それ自体が他人とトラブルになるようなことは考えにくいですが、ツイッターのようなSNSは自分が情報の発信者側になることでもあるので、リアルな他人とのコミュニケーショントラブルになる可能性も少なからずあります。SNS上では相手がどのような人か正確にわからない場合も多いので、トラブルになりそうになったら早めに対処する必要があります。もしトラブルになりそうになった場合には必ず相談するよう伝えてあります。中にはネット上でしつこく付きまとわれるようなこともあるようなので、もちろんそういった場合にも必ず相談するよう伝えてあります。

SNS書き込みのルール


SNSに書き込みをするときの注意点として、

プライバシー情報・フルネーム・顔の写真・現在どこにいるのか

については、書き込まないように、と言ってあります。もちろん、自分のもの、人のものに限らず、です。最近はこういう写真のアップについてあまり気にしない方もいるようですが、私のところでは禁止しています。

そして、ネットからダウンロードした画像についても、多くの場合には著作権があるので判断できない場合には勝手にアップロードしないこと、ということも伝えてあります。

自分がつぶやいた内容は、ずっと残るので、一時の感情に任せて書き込みをしない、というのも大切なことです。

ホント細かいことを言い出すとキリがないですね。

ドメインのこと


ネット上のURLにはいろいろとルールがあります。
たとえば、ツイッターであれば、twitter.com というのがドメインです。

mobile.twitter.com というアドレスは、ツイッター者の持ち物として信頼してもよいのですが、
twitter.example.com というアドレスは、ツイッター社と関係ない、example.com 社が勝手に作成することが可能になっています。

なので「twitterという文字が入っている=信頼できる」というのは間違いです。気になる場合は、開いているURLの .comの直前部分をよく確認してください。
また、ドメインには .com 以外にも .co.jp とか、.net など数多くのものがあります。(トップレベルドメイン一覧 – Wikipedia)このようにドメインは数多くあるので、ドメインを似せて、本家を偽っているような場合もありますので、そちらも注意が必要です。
Amazonを騙るフィッシング、「.co」ドメインは偽物 | RBB TODAY

さらにSSL認証という、セキュリティが高い接続方法を利用しているかどうかを確認するとなお安心です。これは信頼性がない場合取得することができないので、
大まかに、SSLを利用している → 信頼性があるという判断も可能です。
SSLを利用している場合はURL上に鍵マークが表示されます。

SSL通信の例

ネットの情報の信頼性について


最近のネット上では口コミ情報というのが大変多くみられます。レストラン、お店、商品、インターネットサイト、どんなものにも口コミが使われています。これらの情報は大変有用な場合もあるのですが、中には相手を貶めるようなことをわざと書いている口コミというのがあるのも事実です。口コミを参考にするのはよいと思いますが、何が正しいかというのをネット上の情報を鵜呑みにせず、自分で判断することが必要だと思っています。
(それでも★ひとつのホテルとか、なかなか行く気にはなれませんけど・・)

まとめ


子どもにどのようにインターネットを使わせるか、というのは本当に難しい問題だと思います。インターネットは「ものすごく便利だけど危険と隣り合わせ」私にとってはそんなイメージです。ですので、子どもにもいきなりなんでもOK、という状態はさすがにまずいと思います。ただ、いつまでも制限していれば良いわけでもないので、今後の成長に合わせて次第に制限を緩くしていく必要があると思っています。

パソコン、スマートフォンのフィルタリングソフト、時間制限ソフトなど、いろいろ調べてはみたのですが、意外と高かったり、融通が利かなかったりと、自分のイメージに合うものがありませんでした。そこで、現在はモデムルーターによるインターネットの使用制限と、iPhoneの機能制限、Macのペアレンタルコントロールで運用しています。次回はその辺の設定について書いてみたいと思います。
できれば、パソコンメーカーも子どもが使用する場合を想定し、もっと自由に使用できる時間帯、使用可能なアプリの種類をもっと自由に設定可能なフィルタリングソフトを作成してくれればよいのに、と思っています。

Masahiro Natori

Masahiro Natori
こんにちはMasaです。39歳の時に16年勤めた会社を辞め、2013年4月に家族で日本からパースに引っ越してきました。2013年6月よりGITSに勤務。2014年1月にGITSのサポートでProgrammerとして457ビザを取得。 趣味は音楽を聴くことと、部屋のレイアウトを変えること、ドライブすること。
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