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オーストラリアの紫外線は日本の5~7倍って本当か調べてみた

2016.03.28.(Mon)Masahiro Natori By.Masahiro Natori

こんにちは、masaです。

ようやくパースは暑さが峠を越えた感じです。今年の夏は(も)暑かった!

先日小窪さんに寄稿いただいたスキンケアの記事を見ていたら「日本とオーストラリアの紫外線の強さにどのくらい差があるのか」が気になってきました。オーストラリアでは、学校で外遊びする際には必ず子どもに必ず帽子をかぶらせますし、日焼け止めも必ず塗りなさいといわれるくらいなので(日本ではそれほどうるさくはいいませんよね?)ひょっとしたら相当強いのではないか、と思い調べてみました。

確かに、私は3年ほど前にオーストラリアに来たのですが、

「オーストラリアの夏の日差しって、日本に比べて強い」

と肌では感じていました。感覚的には「強い」のですが、
実際に数値で比較してどれだけ紫外線が強いのか、を探してみると。。

木の陰でも強い日差しが

木の陰でも強い日差しが



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オーストラリアの紫外線は日本の5~7倍?


インターネットで、「オーストラリア 紫外線 日本」と調べると、この記事を作成時点で 約 1,600,000 件。大変たくさんのサイトが出てきます。

表示されているコンテンツを見ると

「日本の5倍以上のともいわれる紫外線・・」

「紫外線は日本の7倍って本当ですか?」

「紫外線量が日本の6倍という話や・・」

「オーストラリアの紫外線量は日本の10倍とも言われています・・」

「オーストラリアの紫外線は、日本とは比べ物になりません。」

どれだけすごいんだ!オーストラリアの紫外線!

実際にいくつかの記事を読んでみたのですが、特に数値データなどはなく、ただ5~7倍という値だけが書かれているものがほとんどでした。
確かに、40度を超えるような暑い日の日差しは肌を刺すように感じることもあります。それにしても、5~7倍とはちょっとさすがに盛りすぎなのではないかと思い、データを探してみることにしました。

strong UV

紫外線量のデータ


資料1
オーストラリアのガバメント(政府)のサイト
ARPANSA – UV Index Models Perth

こちらのパースの紫外線量の月ごとの平均紫外線量が出ています。
オーストラリアのガバメントのサイトなので、信頼はあるでしょう。
一番少ないのは6月と7月で、UV-indexは3程度。
一番高いのは、12月から1月にかけてで、UV-index は12程度

資料2
WHOのサイト(World Health Organization)
WHO | UV Index
これは世界中の都市のUV-indexの比較で、
たとえば、東京で
一番少ないのは11月から2月で、UV-indexは2程度。
一番高いのは、7月で、UV-index は10程度

残念ながらパースの比較データはなかったのですが、
オーストラリアの一番南、南極に近い方のメルボルンだと2~9
オーストラリアで一番北、赤道に近い方のダーウィンだと8~13
という感じです。

資料1、2を比較しただけでも、5倍~7倍という記述については???となってしまいます。

なぜ、紫外線量が5倍~7倍という値が?


オーストラリアは南半球にあり、パースの緯度はだいたい鹿児島県の緯度と同じくらいです。
もし、もっと極地に近ければ、オゾンホールなどの影響で、日本に比べて極端に紫外線が強いことも考えられなくもないですが、それほど極地に近いわけでもありません。どちらかといえば、東京の方が北極に近い、という感じです。

ふと気づいたのですが、たとえば1月のデータでUV-indexを比較すると、
東京は2程度、パースは12程度。日本は真冬、オーストラリアは真夏なので、これは当然です。
でも何も考えずにこの数値を比較してしまうと・・これは確かに6倍です。

おそらくですが、本来は「日本の冬である1月くらいに、真夏のオーストラリアに行けば紫外線量は5~7倍くらいになる」といった内容がいつのまにか、「オーストラリアは日本の(いつでも)5~7倍の紫外線量がある」というように、端折られてしまったのではないかと思います。
確かにオーストラリアの日差しは強いですが、「同じ季節」で比較すれば、日本もオーストラリアもそれほど変わらない、というのが実態だと思います。


まとめ


うわさが一人歩きしてしまって、不正確な数値が定着してしまったようなものって探してみると結構あるんじゃないかと思います。私が今回テーマにして調べた
「オーストラリアの紫外線は日本の5~7倍」
というのも、その最たる例で、特に根拠もないまま数字だけが一人歩きしている感じでした。
どうも、私はそういうのが気になってしまう性分なので、つい「本当なのか?」と思い調べちゃうんですよね。

「オーストラリアの紫外線が日本の5~7倍」というのは

「日本の冬である1月くらいに、真夏のオーストラリアと紫外線量を比較すると」

という条件付でなら成り立ちます。

日本と言っても北海道と沖縄では、ずいぶん違いますし、オーストラリアも
ホバートと、メルボルンではずいぶん違いますので、非常にざっくりした感じですけどね。

せっかくなので先に示したオーストラリア政府の出しているパースのUV-index数値と、WHOが出している東京のUV-index数値を、季節を揃えて比較をしてみました。

日本とパースの紫外線量比較
グラフにしてみると一目瞭然ですが、同じ季節で比較してみるとパースのほうが日本と比べて全体的に高いのが分かります。だいたい1.06~1.75倍くらいはあるようですので、是非日焼け対策は怠らずに。

もし、本当に5~7倍というデータがありましたら、是非教えていただきたいです。

ホント日陰に入るとホッとします。。

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Masahiro Natori

Masahiro Natori
こんにちはMasaです。39歳の時に16年勤めた会社を辞め、2013年4月に家族で日本からパースに引っ越してきました。2013年6月よりGITSに勤務。2014年1月にGITSのサポートでProgrammerとして457ビザを取得。 趣味は音楽を聴くことと、部屋のレイアウトを変えること、ドライブすること。
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