> 記事 > GITS関連 パソコン 迷惑メール > 共用サーバーで、メールの送信・受信が拒否されるケース

共用サーバーで、メールの送信・受信が拒否されるケース

2016.07.22.(Fri)Masahiro Natori By.Masahiro Natori

こんにちは、masaです。

日本ではだいぶ暑くなってきて、夏休みの時期ですが、南半球のパースの季節は冬。ここのところ、毎週末のように雨が降っています。7月の前半には雹まで降りました。

hail
朝晩は結構冷え込みますので、もし夏休みを利用してオーストラリアを訪れようと考えている方は、ぜひ服装に注意してください!

□ □ □ □ □ □ □ □ □ □ 

弊社では共用サーバーを提供しているのですが、時々サーバーを提供しているお客様より「メールが届かない」といった苦情を受けることがあります。原因は色々あるのですが、最近「ブラックリスト」が原因でメールが届かない原因となるいる場合が多いので、そのブラックリストについて書いてみたいと思います。

Sponsored Link

ブラックリストとは


みなさんはブラックリストと聞くと、どんなものを想像しますか?
レストラン、レンタカー、銀行、保険、携帯電話など、いろんな業界にブラックリストはあるようです(私は一度も現物を見たことはありませんが)。その業界内で「この人はお断り」という情報がリスト化されてたようなもので、一度掲載されてしまうと、例えば銀行口座の開設を拒否されたり、レンタカーを借りれなかったりするそうです。

メールのブラックリストも同じような感じで、スパムメールを多く送っているメールサーバーの情報を収集しリスト化したようなものです。大きく異なる点は、レストランなどのブラックリストの場合は個人が対象ですが、メールのブラックリストの場合には送信サーバーが対象になってしまいます。なので共用サーバーを使っている場合には、自分は全く悪くなくても、自分の使用しているメールサーバーを使って、誰かがスパム送信をしてしまうと、道ずれでブラックリストに掲載されてしまう、ということになります。

ブラックリストを独自に作成している業者は数多くあり、作成したリストをプロバイダなどに提供しています。収集の方法はブラックリスト業者により異なるので、掲載されたりされなかったりという感じです。ブラックリストを利用しているプロバイダはメール受信時にブラックリストを参照し、送信元がブラックリストに合致していたら有無を言わずそのメールは拒否する、というような感じになっています。

BlackList

なぜブラックリストに掲載されてしまうのか


メールサーバーは、ほとんどの場合多くの人が共用で使っています。その利用者うち一人でもSPAMメールを大量発信するようなウイルスに感染してしまうと、その人のパソコンから1日1千通~1万通といった膨大な数のメールが送られるようになってしまいます。あまりにも多い場合、プロバイダ側でメールの送信を遮断されますが、そのSPAMメールをブラックリスト業者が感知し、リストに掲載されてしまうようです。このデーターをどのように収集するかは業者によって異なりますので、全てのブラックリストに掲載されるわけではありません。

ブラックリストに掲載されると?


ブラックリストに掲載されてしまうと、そのブラックリストを利用しているプロバイダなどからメールが拒否されてしまいます。これが原因で、

「送ったはずのメールが相手に届かない」

「相手からのメールが届かない」

という2種類の問題が起きます。

送ったはずのメールが相手に届かない原因とは?


送ったはずのメールが届かない場合、自分の利用しているメールサーバーがブラックリストに掲載されている場合があります。どこへ出しても届かない場合には、メール設定のエラーが考えられますが、特定のアドレスにだけ届かないような場合には、自分の使用しているメールサーバーがブラックリストに掲載されており、相手のメールサーバーに拒否されてしまっているケースが考えられます。

このケースでは、多くの場合は「届かなかった」というエラーメッセージが返ってくるので、送信側で届いていない状況を確認することが出来ます。

相手からのメールが届かない原因とは?


こちらからのメールは届いているのに、相手からのメールが届かない。自分が返信したメールは相手に届いても、相手の返信が届かない、というようなケースです。

この場合、相手のサーバーがブラックリストに掲載されていて、自分の利用しているメールサーバーが相手からのメールを拒否しているという場合があります。

先日弊社のサーバーを利用している方より、お客様からのメールが届かない、という連絡がありました。お客様は日本の超大手のY社のメールを利用されていて、お客様自身は不都合なくメールが利用できている、とのことでしたが、何故か弊社のメールサーバーからは拒否されている様子でした。原因は、その方が使われているY社のメールサーバーがブラックリストに掲載されていたからだったのですが、おそらく国内ではいくらスパムが多くても超大手のY社のメールサーバーをブラックリストに載せるようなことはしないのではないか、と思いました。ところが海外では日本の超大手だろうが、スパムが多ければ遠慮なくブラックリストに載せているのではないかと思います。(ここは私の想像です。)

実際にあった例


こちらは実際にメールが相手に届かない、ということで、問い合わせを受けて対応した例です。メールがどのような経路で送られたか、どういう理由で戻ってきたか、という情報はメールの「ヘッダ」という部分に書いてあります。

20160715_mail_problem
これを見ると、12時間もメールが配送されていないということがわかります。そしてメールの下のほうを良く見てみると、in.hes.trendmicro.com がこのメールを拒絶している、ということも見て取れます。ちなみに、このhesはHosted Email Securityというトレンドマイクロ社の有料サービスでした。

Hosted Email Security – Anti-Spam Protection – Trend Micro Australia

こちらのサービスの一つにブラックリストによるSPAMと疑わしいメールの遮断があり、それに引っかかっていたようでした。
ブラックリストの確認フォームがありますので、弊社でホスティングしているメールサーバーのIPアドレスを入れてみたところ。。

TrendMicro Email Reputation Services
見事にリストに入っていましたので、リンクにある除去リクエストを行います。

TrendMicro Email Reputation Services_removal
これを行ったところ、しばらく経ってこの弊社でホスティングしているメールサーバーはリストから除去され、メールも問題なく届くようになりました。

まとめ


メールは既に生活やビジネスの重要なインフラになっています。メールが相手に届かない、相手のメールが届かない、といった状況が起きてしまうと大変問題となります。共用サーバーをレンタルし、独自ドメインのメールを使用しているような場合にはこのようなサーバーのブラックリスト掲載にも対応が必要になってくることもあります。もちろん、ホスティングサーバーに問い合わせると対応してくれる場合もあります。このような、メールの不達トラブルがあった場合には、ブラックリストに載ってしまったかも、ということをちょっと思い出してみてください。

メールサーバーがブラックリストに掲載されているかは Email Blacklist Check – See if your server is blacklisted で調べられます。
メールサーバーのアドレスがわからない場合には、お問い合わせ よりお尋ねください。

Masahiro Natori

Masahiro Natori
こんにちはMasaです。39歳の時に16年勤めた会社を辞め、2013年4月に家族で日本からパースに引っ越してきました。2013年6月よりGITSに勤務。2014年1月にGITSのサポートでProgrammerとして457ビザを取得。 趣味は音楽を聴くことと、部屋のレイアウトを変えること、ドライブすること。
    関連する記事は見当たりません。
  • facebook
  • twitter