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【特集】パースで輝くビジネスパーソン 第3回:Shaved Ice SAKRA 中嶋康裕さん・下川純一さん

2016.12.17.(Sat)Azumi Sento By.Azumi Sento

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ワーキングホリデー期間中にかき氷屋を起業。
この経験を海外でビジネスを始めるための一歩にしたい。

第3回 Shaved Ice SAKRA(シェイブドゥ・アイス・サクラ)
中嶋康裕さん・下川純一さん

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海外で働く権利が1年与えられるワーキングホリデービザ。これを利用してオーストラリアを訪れ、レストランやホテル、ファームなどで働く人はたくさんいますが、自ら起業してビジネスに挑戦する人は珍しいのではないでしょうか。ワーキングホリデーでパースに滞在し、海外でお店を持つ夢を実現させようと、2016年11月にかき氷屋「Shaved Ice SAKRA」をスタートさせた中嶋康裕さん・下川純一さん。弊社GITS代表で、フードバン屋台・Ninja Cuisineを経営している平田さんからアドバイスをもらい、開業することができたそうです。宇治金時に加え、オーガニックフルーツを使ったメニューなどパースではまだ馴染みの薄い日本流のかき氷を提供しています。日本の食文化を発信しながら、これから自分たちのお店を育てていこうと奮闘中のお2人をご紹介します。
 
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●パースに来てどれくらいですか?それまでは何をされていましたか?

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中嶋さん(右):ワーキングホリデーでパースに来て約5ヶ月です。日本では食品会社で勤めていました。今は、パースの日本食品を扱う会社で働きながらかき氷屋も営業しています。

下川さん(左):今、ワーキングホリデーの2年目で、以前はケアンズとシドニーに滞在していましたが、パースは約1年暮らしていて一番長いです。日本では居酒屋のキッチンなどで働いた後、魚の串焼きのお店を自身で経営していました。私は日本食レストランのアルバイトと掛け持ちをしながら、かき氷屋をやっています。

●なぜ、今のビジネスをはじめようと思ったのですか?

下川さん:「世界出店」が私の夢で、海外で自分のお店を持ちたいと思っていました。私と中嶋さんは同じシェアハウスのシェアメイトで、中嶋さんも海外で起業したいという同じ思いをもっていたので、よく自分たちでお店をやりたいという話をしていました。特に、フードバンでお店を開きたいと考えていて、その最初のチャレンジとして、たこ焼き販売がアイデアとして浮かびました。ただ、アイデアはあるものの、どう動いたらいいかわからない状況でした。

中嶋さん:私もサラリーマンの頃から将来、飲食業か、または他の業種でビジネスをしたいと考えていました。下川さんとたこ焼き屋をやろうかという話をしていた頃、家の近くでたまたまNinja Cuisineさんがたこ焼きを販売しているのを見かけました。屋台販売についてのアドバイスをもらいたいと思って声をかけ、相談にのってもらい、「やろう!」という思いが固まりました。もしNinja Cuisineさんに会ってなかったらお店を開くまで至っていなかったかもしれません。

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下川さん:すでにNinja Cuisineさんがたこ焼きを販売していたので、たこ焼きではないメニューを販売することにしました。お店の商品を「かき氷」に決めたのは、ちょうど夏のシーズンが近づいてきて冷たいものがいいと思ったことと、本格的な日本のかき氷を販売しているお店がパースにはないこと、機材や材料費など必要経費が比較的安く抑えられ、はじめやすかったというのが理由です。

準備期間は3ヶ月で、市役所へのビジネスナンバーの申請やメニューづくり、出店先探しなどをして、出店許可がもらえたVictoria Park Farmer’s Marketで、2016年11月にお店をオープンしました。毎週日曜にここでかき氷を販売しています。

出店スケジュールはこちら!
「Shaved Ice SAKRA」Facebook

Ninja Cuisineの紹介記事はこちら!
【特集】パースで輝くビジネスパーソン 第2回:Ninja Cuisine 春山奈央さん・平田恵さん

img_8386 (Vitoria Park Farmer’s Market)

●Shaved Ice SAKRAのメニューの特長を教えてください。

下川さん:現在、宇治金時、ストロベリー&アップル、トロピカルの3種類を販売しています。フルーツなど材料はなるだけオーガニックのものを使い、ナシュラル、ヘルシーであることにこだわっています。というのも、こちらのマーケットに来るお客様はわざわざ朝早くからオーガニックの野菜を買いに来る健康志向の方々なので、添加物を使ったシロップは受け入れられないと考えました。そのため、試行錯誤してマーケットに来るお客様に喜んでもらえるかき氷を開発しました。お子さんにも安心して味わってもらえると思います。

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特にオススメしたいのが、レモネードのシロップです。私たちが直接ファーマーズマーケットに行って買って来たオーガニックのレモンを使っています。農薬を使ったレモンですと苦味がでるのですが、私たちのシロップはその苦味がありません。

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3種類のかき氷の味を決めるまでに、何度も試食を繰り返しました。オーストラリア人などパースに住む多国籍の友人に試食をしてもらいアドバイスももらいました。この3種類は試食会でのランキングトップ3の味です。きなこ味なども試食の段階ではあったのですが、反応があまりよくなかったのでメニュー化しませんでした。日本人と外国人の味覚が違うので、こちらで受け入れられる味つけになるよう糖分なども研究して工夫しています。

中嶋さん:また、氷が解けてもジュースとして美味しく味わってもらえるのも特徴です。オーストラリアの日差しは強く、野外だと溶けるのが早いということがはじめて出店した時に分かり、シロップの改良を重ね、飲み物としても楽しめる今の味付けにたどりつきました。ストローもつけているので、ぜひジュースとしても飲んでいただきたいです。img_8415

●開業するまでに苦労したことはどんなことですか?

下川さん:オーストラリアのビジネスナンバーを取るための準備と出店先を探すことが大変でした。市役所に企画書を提出して、なんとか許可をもらった後、出店先を探すためいろいろなマーケットを訪ね、マネージャーと交渉しました。人気のマーケットは、出店依頼が集中するのでなかなか許可をもらうのが難しいです。

今も新しい出店先を探しているところですが、苦労しています。今後、出店先が増えたら、次のステップとしてどうしたら売上をあげていけるかなどビジネスとして成りたつように工夫をもっとしていきたいと思っています。

●これからの夢、やってみたいことは?

下川さん:多くの人に日本の食文化を楽しんでもらいたいです。今はかき氷を販売していますが、冬の間はかき氷は売れないので、別のメニューを販売する予定です。日本人がつくる日本の屋台フードだからこそ、ここパースや海外で受け入れられやすいと考えています。まずはこのお店を軌道に乗せられるように努力して、将来は、自分のフードバンを持って、日本の味をオーストラリアに住む人に伝えていきたいです。

中嶋さん:今後は、自分のゆかりのある場所、海外や日本でビジネスを始められたらと思っています。今は、そのための経験として、このかき氷販売に力を入れていきたいです。

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これからパースは夏本番。フルーツの爽やかな酸味、抹茶のほのかな苦みなど、本当の素材の味が感じられるShaved Ice SAKRAのかき氷。パースでこのスタイルのかき氷が食べられるのはきっとここだけなので、ぜひ味わいにお出かけください。中嶋さんと下川さんは、ワーキングホリデーの機会を活かして、海外で起業する夢の一歩として屋台経営を始められました。海外では何が受け入れられるか、実践的な経験を積みながらアイデアを膨らませられるとてもいい機会になっているようです。ワーキングホリデービザの使い方は自分次第。起業に関心のある人は、自分のスキルやアイデアを活かしてビジネスに挑戦してみてはいかがでしょうか。スタートアップのための貴重な経験が得られること間違いなしです。
DATA
Shaved Ice SAKRA
PLACE:Victoria Park Farmer’s Market
Jhon Macmillan Park, 20 Kent Street East Victoria Park
OPEN:毎週日曜 8:00〜12:00
TEL:0431 079 062
HP:https://www.facebook.com/Shaved-Ice-SAKRA-236710503415101/

※出店スケジュールは変更する場合があるので、詳しくはHPをごらんください。
※クリスマス&年末年始のお休み
12月25日(日)・1月1日(日)・1月8日(日)

Azumi Sento

Azumi Sento
高知県生まれのライター&プランナー。地元のデザイン会社で約8年勤めた後、海外暮らしを体験してみたいと思い2016年にオーストラリアへ。広大な大地やインド洋のビーチなど、感動の風景を見にすぐいけてしまう魅惑の都市・パース暮らしを満喫中。パースの素敵なひと・もの・ことを発信していけたらと思っています。
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